ゴリラは死ぬと、どこにいくの?

この話も子猫とのエピソードと並んで有名で、ご存知の方も多いと思います。

1978年12月8日、助手のムーリンがココに何種類かの動物の骨格標本の図を見せ、その中からゴリラを選ぶように言いました。ココは正しくゴリラを指したので、このゴリラは生きているのか、それとも死んでいるのか聞いてみました。
ココ: 死んでいる カーテン。(Dead drapes.)
ムーリン: 念を押しますよ、このゴリラは生きているの、それとも死んでいる? (Let's make sure, is this gorilla alive or dead?)
ココ: 死んでいる さようなら。(Dead good bye)
ムーリン: ゴリラは死ぬとき、どう感じるかしら ── しあわせ、かなしい、それとも怖い? (How do gorillas feel when they die? ── happy, sad, afraid?)
ココ: 眠る。(Sleep)
F・パターソン E・リンデン著 都守淳夫訳「ココ、お話しよう」より

同じときの会話かどうか不明ですが、こうも言っています。
ムーリン: ゴリラは死ぬと、どこにいくの? (Where do gorillas go when they die?)
ココ: 苦労のない 穴に さようなら。 (Comfortable hole bye.)
ムーリン: いつゴリラは死ぬの? (When do gorillas die?)
ココ: 年とり 病気で。 (Trouble old.)
F・パターソン E・リンデン著 都守淳夫訳「ココ、お話しよう」より

多くの人たちが想像をめぐらしたこれら言葉ですが、以前ツイッターで流れた際にも、みなさん色々と興味深い考察をしていました。とりあえず、引用元の本を読んで分かったのは、以下のようなことでした。

「眠る (Sleep)」という言葉については、ココは死んだボールを同じように「眠る 猫(Sleep Cat)」と表現しています。

死んでいるのと眠っているのと区別がついていないだけでは?死ぬという意味が分かってないのでは?と勘ぐってしまいたくもなりますが…。これについては、ボールの死について深い悲しみの気持ちを表したり、身近な人の死について聞かれると興奮して取り乱すことから、きちんと区別はついているようだとのことです。

「カーテン (Drapes)」はココの寝所にも張ってある防水シートのカーテンのことで、これがあるとココは安全でくつろげると感じるそうです。ココの怖がるトラックが通ったときなど、部屋の外でいやなことが起きると、「急いで カーテンを (Hurry drapes)」とお願いするそうです。

そして、ココは死について語るとき、よく「苦労のない (Comfortable)」という単語を使うそうです。“Comfortable”という単語がなぜ「苦労のない」と訳されているのか、という疑問もよく見ますが、私も出所の本を読んでみてもよく分かりませんでした。前後の文脈からも、とくに「苦労」が「ない」ことを強調しているのではなく、単に「心地よい」「快適な」と並ぶ訳語からそれを採用しただけかもしれません。

「穴 (Hole)」については、この本ではパターソン博士も分からないと言っています。ただし、それまでにも「何がココを不安にさせるの?」と聞かれたときに、「穴を 埋めること (Stop hole)」と答えたこともあるそうです。

パターソン博士は、以上の言葉からココは死をやすらかなものと考えているようだと言っています。
…ココが死について「苦労のない (comfortable)」という単語をよく使うところをみると、「カーテン (drapes)」という単語の用い方から受ける印象、つまり、死は平和で安全なもの、という印象が強まる。ココは、死は安らかなものと理解しているようであるが、生きるものは病気になり、年をとると死ぬことも認識しているようにみえる。
F・パターソン E・リンデン著 都守淳夫訳「ココ、お話しよう」より

ツイッターでも、「野生動物にとって死というのは人間が考えるよりも、やさしいものなのかもしれない」など、興味深い意見がたくさんありました。みなさんは、どうお考えでしょうか?
カテゴリ: ゴリラの死生観
この記事へのコメント
  1. お名前: ななしのゴリラさん 投稿日:2016年06月24日 11:28
  2. 香川県ルー餃子のフジフーヅはバイトにパワハラで指切断の大怪我を負わせた糞ブラック企業
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