「苦労のない 穴」ってなに?

「苦労のない 穴に さようなら。 (Comfortable hole bye.)」「苦労のない」については前述のとおりですが、「穴」とは何のことでしょうか。パターソン博士も分からないと言っています。
彼女 (ココ) は「穴 (hole)」と手話をし続ける。穴という単語は、それ (死) について話すたびに、ほぼ毎回出てくる。ときに彼女はそっぽを向いて、話をしたがらないか、「ごめんなさい ココは いい子 (Sorry. Koko good)」と言う。 穴が何なのか理解できない。彼女は穴が何なのかは知っている。地面でも、壁でも、私たちが掘る穴でも、どんな種類の穴でも。けれども、いまだに彼女がどこからその発想を得たのかは分からない。

話したがらないのは、ココにとって「穴」は死のイメージにもつながっているからでしょうか。「何がココを不安にさせるの?」と聞かれたときに、「埋める 穴 (Stop hole)」と答えたこともあります。(Lakeland Ledger - Dec 10, 1981 より)

穴だけにうがった見方 (ごめんなさい) をすれば、ココは動物園で生まれ、幼少の頃から絵本や雑誌を見て、映画を見ることもあるゴリラですので、埋葬の場面をどこかで知ったと考えられます。

死者を埋葬する文化圏で育ったので「穴」と言っていますが、日本で育っていたら火葬で「火」、チベットなら鳥葬で「空」、海軍に育てられていたら水葬で「水」、NASAに育てられていたら…宇宙に散骨されて…「星」?

とはいえ、パターソン博士はやはり埋葬なんて見せたことはないし、本能的なものかもしれないと言っています。
ココの死という文脈においての穴という言及は常に一貫していて、不可解だ。なぜなら、今まで誰も彼女に埋葬について話をしたことも、実際にやって見せたこともないからだ。 これには本能的な理由があるのかもしれないということは、ワシントン州シアトルのウッドランドパーク動物園での観察報告が示している。そこのゴリラたちは、新しい屋外の囲いの中で死んだカラスに遭遇した際、一匹が穴を掘り、カラスを中にはじき入れ、土で覆ったのだ。

死んだら穴に入る、というのが本能的なイメージだとすると、他のゴリラに聞いてもそう答えるということですよね。でも、そんな都合のいいゴリラが他にいるのか…と思ったらいました!死のイメージを「穴」と表現していたゴリラです。ココと同様、手話を使って会話ができたマイケルです。


カテゴリ: ゴリラの死生観
この記事へのコメント
  1. お名前: ななしのゴリラさん 投稿日:2015年09月23日 15:57
  2. お名前: ななしのゴリラさん 投稿日:2015年11月20日 22:07
  3. ('仄')パイパイ
  4. お名前: ななしのゴリラさん 投稿日:2017年12月29日 18:20
  5. うほ…
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