人が悲しいとゴリラも悲しい

悲しい映画を見て涙する、これは共感という能力のおかげだそうです。たとえ作り物でも映画の中の人物の感情が伝わり、それと同じ気持ちになれるということのようです。

この共感は犬などもするようで、愛犬家には昔から知られていた「犬にもあくびがうつる」という現象は、共感のなせるわざなのだそうです (人のあくびはイヌにもうつる!? - ナショナルジオグラフィック)。しかし、その能力はわれわれ人間に比べると低いようで、サル、類人猿と人間に近づいてくるにつれ高くなってくるのだそうです (第8回クオリアAGORA/〜ゴリラから学んだこと〜 - 京都クオリア研究所)

ということは、われわれと同じヒト科の動物であるゴリラにも、非常に高い共感能力があるということになりますが、ココにはその能力の高さを教えてくれるエピソードがたくさんあります。

例えばココは、スノーフレークと呼ばれるアルビノ (皮膚や毛の色素が極端に少ない異常) のゴリラが、お風呂に入れられて嫌がっている写真を見て言いました。
ココ: 私が そこで 泣いてる (ME CRY THERE)
真っ白なゴリラを見ても、自分と同じゴリラだと理解した上で、嫌がっていることまで理解しています。

そして、ココが助手のシンディーと一緒に、ちょっと歯を出している馬の写真を見たときのこと。
ココ: 馬 悲しい (horse sad.)
シンディー: どうして? (Why?)
ココ: 歯 (TEETH)
歯を見せている顔が、悲しんでいる表情に見えたのだと思います。

またある日、ココの伴侶となる予定だったゴリラのマイケルが、部屋の外に出して欲しいと泣いていたときのこと。隣の部屋にいたココに「マイケルはどういう気持ちなの?」と聞いたところ、
ココ: かわいそうだと 思う 出して (FEEL SORRY OUT.)
と答えました。

とくに印象的なのが、助手のミッツィとのエピソードです。ミッツィが悲しんでいる悩みについて、ココに話をしたときのこと。
ミッツィ: どうしたら気持ちが楽になる? (What could I do to feel better?)
ココ: カーテンを 閉めて … 綱引き (CLOSE DRAPES ... TUG-OF-WAR)
ミッツィが日記に書いていると、ココが静かに近づき、たずねました。
ココ: 悲しい? (sad?)
ミッツィ: もう大丈夫よ (I feel better now.)
すると、ココは微笑んだそうです。

「カーテンを 閉めて」というのは以前にもお話しましたが、ココの寝所に張ってあるカーテンのことで、これがあるとココは安心できるそうです。「綱引き」は、ひょっとするとココの好きな遊びかもしれません。

相手が悲しんでいるとき、自分だったらどうすれば気持ちが楽になるか考えて、そして心配して声をかけるというやさしさもあるとは、本当に驚きです…!
カテゴリ: ゴリラの共感力
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