ゴリラが語る「人生の意味」とは

ココが有名になると、世間の人々からココに質問の手紙が届くようになりました。その中には「人生の意味」について教えて欲しいというものがあったそうです。

ゴリラに「人生の意味」を聞こうという人たちも大概です。彼らに万物の霊長としての矜持は無いのでしょうか。いくら英会話が理解できて、有名人に知り合いがいて、テレビに出たことがあって、私には何ひとつ勝てる要素が無いとはいえ、しょせんは類人猿じゃないですか…!

それはともかく、パターソン博士は当初、そんな難しい質問をしてココを苦しめるつもりはありませんでした。しかし結局、やむを得ずにその質問をしてしまったそうです。

「それは、雨で雷の夜だったの」

実は、彼女 (パターソン博士) にはニュースレターを間に合わせるための締め切りがあった。ココのファンたちに最新情報を提供し続けるためだけでなく、大型類人猿存続の問題を世間に注目し続けて貰うためでもあった。パターソンは自分の事について、その夜は考えることが出来ないほど疲れ果てていたと説明した。

「ココ、助けてちょうだい」パターソンは戦友に語った。「もう枯れ果てた。もう眠りたい。ねえ、ココ。お願い。どうしたらいいのか教えて」「電気を 消せ (Lights off)」ココは手話をし、笑ってくるくると回った。

しばらくこのような対話が続き、睡眠を奪われた心理学者は、またたく間に信念に忠実な者ではなくなってしまった。彼女はその質問 (人生の意味) をした。そしてココの答えは?

「人は礼儀正しくあれ。人は徳を持て (People be polite. People have goodness.)」


…こんなにいい言葉が聞けるなんて…ゴリラに聞いて本当によかった!おごり高ぶっていた自分を恥じたい気持ちです。今日からみなさんも座右の銘にしましょう!

この “Polite (礼儀正しい)” は “Fine (すばらしい)” と同じ手話なんだそうです。

ココは「あなたは誰?」と聞かれて「礼儀正しい ココ (Polite Koko)」と答えることもあるようですが、「礼儀正しくしなさい (Be polite)」と言って育てられたからかもしれません。ココが子供の頃、ブドウを盗もうとした時に「盗むのをやめなさい。そんな豚になっちゃダメ。礼儀正しくしなさい」とパターソン博士に叱られていたそうです。

また、「人はゴリラに礼儀正しくして欲しい」というメッセージを出すこともあるようで、ひょっとすると人生という大それた話ではなく、「みんなゴリラに礼儀正しくね」と言っているだけなのかもしれません。

このように色々と考えさせられるココによる「人生の意味」ですが、マイケルの答えはいたってシンプルで分かりやすいものです。1985年4月2日、カレンとの会話です。

カレン: ゴリラは人生についてどう考えているの?
マイケル: 笑って 拍手 いいね (Smile clap good.)

確かにそんな人生でありたいものです。万物の霊長ながら、この辺はゴリラに学ぼうと思います。
カテゴリ: ゴリラの死生観
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