全てはマウイのゴリラ保護区建設のため? (AOLチャットを考える)

パターソン博士流解釈の強引さの最たるものと言えば、この会話でしょう。

AOL: そこ (訳注: ハワイのマウイ) で自然な家族の一団を再構築できるようになるの?
パターソン博士: そう、それが私たちの願い。アフリカの気候に似ているからより自然な環境になるだけでなく、自然な家族の一団、一匹の雄、複数の雌と子供たちを持つことができる…そう、それが自然な境遇よ。

ココ: にせもの (Fake.)
パターソン博士: 彼女は「にせもの」と言って、ワニを女の人形に噛みつかせてるわ。

ココ: いいね ちょうだい (Good give-me.)
AOL: 「にせもの」って彼女にとってどういう意味なの?
パターソン博士: 「にせもの」は「いつわり」という意味で、つまり…

ココ: 唇 (女) 急いで そこへ (Lip hurry there.)
パターソン博士: …もしかすると、私の言っていることの一部…わからないけど…彼女はそのちょっとしたシーン (訳注: ワニと人形遊びのこと) を演じる直前に言ったけど、もちろん、私があなたの複数の雌と1匹の雄についての質問に答えた時でもあったわ。それは、私たちのいる状況ではない。

ココ: いやな…にせもの (Obnoxious...fake.)
パターソン博士: 彼女は「いやな…にせもの」と手話した。私があなたと彼女に説明したのは、私たちはそうなるように働いていること。彼女は、今はそうなっていないと知っていて、だから私の言ってることに応答しているのかもしれない。

ココ: ゴリラ (Gorilla.)
パターソン博士: 彼女は「ゴリラ」と手話してる。そう、ゴリラが家族を持てる場所ね。

ココ: 顔をしかめる 赤い 悪い 悪い…赤い いいの ちょうだい (Frown red bad bad...red good give-me.)
パターソン博士: 「顔をしかめる 悪い」なぜなら、彼女はそれを持っていないから。この反応は、彼女が今持っていないという事実に対してだと思う。

AOL: 彼女は賢いね!

ココのとりとめのない手話を、見事につなげて「環境の問題でココが理想的なゴリラの家族関係を築けずに不満を持っている」という回答に仕立てています。

しかし、ココの行動と発言だけに注目してみると、全く違う自然な解釈も成り立ちます。

ココはおもちゃのワニに対して、以前から何度も「にせもの (Fake.)」と手話をしているので、手元に持って遊んでいるワニのおもちゃを指しているとも考えられます。

前回の記事でも出たように、ココはこのチャットの間しょっちゅう「何かくれ (Give-me)」といってパターソン博士にお菓子を貰っています。

ワニのおもちゃを女性の人形に噛みつかせて遊んでいるのなら、「女 急いで そこへ (Lip hurry there.)」は噛みつかれた人形に急いで逃げろと言っているのでしょう。

「いやな…にせもの (Obnoxious...fake.)」つまり嫌なやつであるにせもののワニから、女性の人形を「ゴリラ (Gorilla.)」が助けようとしているストーリーの遊びかもしれませんが、「顔をしかめる 赤い 悪い 悪い…赤い (Frown red bad bad...red)」ということは、あまりいい結末にならなかったのでしょうか。

そして、遊び終わってまた「いいもの ちょうだい (Good give-me)」と言っているという解釈でも、さほど不自然ではないと思います。

チャットの後半ではココが全く質問に答えなくなり、勝手な行動と発言をするだけになってお開きとなりましたが、パターソン博士は記録に追記をしています。いわく「あとでココがゴリラたちが危機にさらされていることについてどう思うか聞かれたとき、ココは『人々は急ぐ必要がある! (People need to hurry!)』と手話した」

ここまでくると、パターソン博士は少しやりすぎだとも思えます。パターソン博士の目標であるマウイのゴリラ保護区建設のためとは言え、ココを利用しすぎではないでしょうか。
この記事へのコメント
まだコメントはありません。
コメントを書く
お名前:

コメント:

ご案内
最近の記事
最近のコメント
カテゴリ
タグクラウド
過去ログ

ブログランキング・にほんブログ村へ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。