ゴリラのココは本当に手話で会話ができるのか - その2 ゴリラの猿真似

…そしてニムはそこで成長して行って、手話を学んで行って、ニムはすごくてニムはすばらしくて、他のチンパンジーたちと同じくらい速く学んでいた
ロバート・サポルスキー (Robert Sapolsky)

テラスは別にニムに手話を教えることに失敗したわけではなさそうです。実際、ニムは125の手話を学んで使うことができました。それでは、なぜニムは話せないという結論になったのでしょうか。

…そして突然、約3年後のこと、サイエンス誌に画期的な論文が出た。テラスと他の何人かの同僚たちが、そこで基本的に言ってるのは、

「知ってるか?ニムはまじでかっこよくて、週末を一緒に過ごすには最高に楽しめるやつで、そんなこんなだけど、彼は言葉を学んでいないよこれは言葉のうちに入らない。そして知ってるか?他のやつらもさ
ロバート・サポルスキー (Robert Sapolsky)

ニムと他の類人猿たちの手話は、言葉とは言えないようですね。

実は、ニムの話はフジテレビの「奇跡体験アンビリバボー」でも放送されたことがありました。話す類人猿大好きな私も当然見ていましたが、番組で放送されたニムが話せないとする理由は、話し相手が無意識に出す手話を真似ていたからだとのことでした。

録画をアップできませんので、代わりにココがフレッド・ロジャースと会ったときの動画を。ニムではありませんが、類人猿に共通した問題のようですし、分かりやすい動画だと思います。


※会話の翻訳もあります。
ロジャースが「愛ってどう手話するの?」と聞いても全く答えてくれなかったココに、パターソンは「愛はどうやるの?」と聞きながら「愛」の手話をやっています。それを見たココはやっと「愛する あなた」と手話をしました。

ニムに限らず、手話で会話するとされた類人猿の話し相手たちは、このように無意識に期待する回答を自ら手話でやってみせ、類人猿たちをそれを「猿真似」していたというわけです。テラスはサイエンス誌の論文で述べています。

アリー (ニムの兄弟) とココが現れる Nova (訳注: アメリカのテレビ番組) の映像は、類人猿が手話をする前に教師が手話をするという、同様の傾向を明らかにしている。92%のアリーの、そして全てのココの手話は、アリーとココのすぐ直前に教師によって手話されている

ちなみに、「奇跡体験アンビリバボー」ではこの「猿真似」だけがニムの話せない理由とされ、研究の終了後にボブという大学院生と手話でコミュニケーションが取れた、実はニムは手話を覚えていたのだ、というストーリーになっていました。

時間的な制約でそうなっていたのでしょうが、ちょっと話に齟齬があります。実際は他にもニムが話せないとする理由がありましたし、コミュニケーションは研究段階から取れていました。

というわけで、他の話せない理由って何よ?話すのとコミュニケーションって同じじゃないの?といった話がまだまだ続きます!


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