ココのゴリラ・ジョーク・リターンズ

「またかよ」「もういいよ」と言う声も聞こえてきそうですが、行ってみましょう!

2012年頃の話のようです。ある午後のこと、ココがカタログを見ながら退屈していたので、バーバラが一緒にカタログを見ようと提案しました。バーバラは対話を弾ませようと「何か面白い写真を見つけて」とお願いしてみました。ココはページを何枚かめくり、全く何の変哲もないポットの写真を指差しました。
ココ: これ。 (That.)
バーバラ: これが面白いの?
ココ: これ。 (That.)
バーバラ: そう、それじゃ可愛い写真を見せてくれない?
ココは、またページをめくり、どちらかと言うと醜い煎鍋(いりなべ)を指差しました。
ココ: これ。 (That.)
バーバラ: これが本当に可愛いと思うの?
ココ: これ。 (That.)
バーバラ: そう、分かったわ。じゃ、恐ろしい写真を見つけて?
すると、ココはカタログを置き、大きな鏡を拾い上げ、バーバラの顔の前に差し出しました!

…あれ?ちょっと面白い…いいじゃないの!散々ボケを潰してきた不甲斐ない相方バーバラを切り捨て、冷徹に利用してしまうことで笑いを取る。ココはついに笑いの新境地を切り開きました!

ココのゴリラ・ギャグ

相方のバーバラの不手際もあり、いまひとつブレイクしなかったココのジョークですが、そもそもWikipediaのユーモアの項目によると、
…越境性に乏しく、異なる言語のユーモアは理解しにくく、「翻訳が困難である」と考える学者もいる。
のだそうです。ただでさえゴリラという種族の壁があるのに、手話を翻訳しているわけですから、越境性という意味では最悪ですね。

そこで、身振り手振りで行うギャグです。無声映画の喜劇王チャップリンは人種と言葉の壁を越えて、今でも私たちに笑いをもたらしてくれます。このフィールドでなら、ココも戦えるはずです。それでは、ココのギャグを見てみましょう!

カメラに向かって「笑って」とお願いされると同時に、悲しそうなしかめっ面をした。
これはお約束ですね!やったことのある人は、ゴリラ並みのセンスってことですよ?

ココが作った「聴診器」という手話を、カメラに向かってやってみてとお願いされると、耳ではなく目におこなった (KokoPIX Photo Blog の写真)
ゴリラもカメラを向けられると、意外と意識するのです。そして、きちんとサービス精神を発揮します!

チンパンジーの人形に授乳してとお願いされると、乳首を人形の目に当てて「目」と手話をした。
…うむむ。これはいまいちですね…。バーバラのアシストを期待したいところです…!

でもこれって、単に指示されたことを理解していなかったり、間違えてしまっただけなのでは?…とも思えますが、パターソン博士いわく「懐疑的な人はこれを単なる間違いだと見るだろう。しかし『聴診器』のようにゴリラたち自身が作り出した手話については、それは考えにくい」のだそうです。

だとすると、ひねくれた子供の悪ふざけみたいですね。

パターソン博士は、ココが時折行うこれらの天邪鬼な行動について語っています。
…この種のユーモアは、ゴリラの強情っぱりな気質から生まれてくる、ココの心的世界の表出なのである。ユーモアは、ココが自分の独立心を表現したり、退屈な教科の日課を活気づけるために、みずから取りいれた行動様式の一部分なのである。
F・パターソン E・リンデン著 都守淳夫訳「ココ、お話しよう」より

ココの独立心の表現というのは、ただの実験動物ではない、言いなりにはならない、という反抗心なのかもしれません。ただし、これは実験という意味では大きな問題になります。前述のエピソードは、実験上ではココは指示を正しく理解していない、という結果になってしまいます。このことは、のちのち、類人猿の言語の習得能力の有無について、大きな疑問を投げかけることになってしまいました。

出典:
The Case for the Personhood of Gorillas

ゴリラに学ぶジョークが滑ったときの対処法

まずは、ココのジョークを見てみましょう。
ココが寝る前に、白いタオルを集めて寝床を作っていた時のこと。バーバラに向かって「これ 赤い (that red.)」と手話をした。バーバラは「白い」と間違いを訂正した。ココは繰り返し「これ 赤い (that red.)」と力説したが、またバーバラは「白い」と訂正した。何度かこのやりとりを繰り返した後、ココは赤い糸くずを探し出してきて拾い上げ、バーバラに差し出してニヤッと笑い、「これ 赤い (that red.)」と手話をした。

…前回に続いてバーバラですよ!なんですか、この女。ジョークを活かすどころかダメにしています。ここは一旦「うわー真っ赤やなーきれいやなー」とのっておいて、「…って真っ白やんけ!」とつっこんであげたらココも満足だったはずです。間違いを訂正してしまうなんて、とんだボケ殺しです。

そんな時、私たち素人は慌てふためいて動揺し、その後の会話も覚束なくなってしまうわけですが、さすがはココです。冷静に赤い糸くずを探し出して、押し通しました。これがいわゆるゴリ押しです。ジョークが滑ってもゴリ押ししろ、これこそがゴリラの教えなのです。

はい、すみません、ゴリ押し言いたいだけのために記事書きました。

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