ゴリラのココはどうやって手話を教わったの?

…という質問に、パターソン博士がディスカバリーチャンネルで答えていました。以前のYouTube動画の翻訳とは別物ですが、今回は手話の学習方法ではなく、ココちゃんがいかに英語に堪能かという話です。

『たくさんの人たちが「訓練」という言葉を使うけれども、まったくそんな方法じゃなかったわ。もし誰かが訓練されていたのだとしたら、それは私。

でもココは私たちとお互い話し手話をする環境にひたっていた。私たちが知る限りの手話をした。そしてココのジェスチャーを見守った。それが学習過程だったの。なぜなら、ビデオを見返すと私が理解していなかったココのジェスチャーがあることを知っているから。

私はジェスチャーがそこにあるのを知っていたけれども、私はそれを注解することができなかった。私はそれらのジェスチャーに名前をつけることができなかった。だから私はそれを翻訳しなかった。

それによって、ココが私に言おうとしていたことの解明の鍵になる、いくつかのジェスチャーを除外してしまっていたの。その意味が分かったのは、ずっと後になってからだった。

それで、私たちが理解しなかったことで、ココがある程度失望を経験したとき、ココは手話を新しくした…いつもしていた。

新しくした手話のいくつかは、思うにココは最終的にこう行き着いたの。「ううん、もしかすると私がこうすれば…たとえば、英語で似たように聞こえるもの」

だから、ココは英単語を使用して、その英単語に聞こえるようなジェスチャーをしていたの。

たとえば、「持ってくる (bring ブリング)」。手話ではこうやるの (※1)。ココにとっては難しい。だからココは「イアリング」の手話をして (※2)、上の方へ新しい場所に動かして、手話の形を変えたの (※3)

これが「もってくる」これが「イアリング」。だからこれが、そう「ヒント、ヒント」みたいなものだったのよ。私たちはこれを理解するのにちょっと時間がかかった。私たちが分かっていなかったビデオがあるわ。

そして「必要 (need ニード)」もそのひとつ (※4)。この「必要」は空中で手話するの。ゴリラにとってやりにくくて、分かるようにはっきりと言いにくい。ココは「必要」を「ひざ (knee ニー)」の上に置いたの。これはより理解しやすかったわ。私はすぐに理解した。

ココは、後で自然のゴリラのジェスチャーだと分かった手話もしていたわ。私が思い出すのは、私と一緒に仕事をしたバーバラ・ヒラーが、こんなふうに…「ココは何を言ってるの?…ココ、何か違う言い方をして。説明できる?」

ココはこうしていたの (※5)。私たちはただ「何よ…わからないわ…何…?」

そして何年も後のこと、何年もたってから、私たちのボランティアの一人がプロジェクトで動物園に行った。彼女はただただ魅了されて、ビデオを撮影していた。そして彼女はあるものとともに戻ってきて、私にそれを見せてくれた。それを見て驚いたの!

サンフランシスコ動物園のココの兄弟の一人がやっていたジェスチャーで、明らかになった (※6)。彼はこれをやって、岩から飛び降りたの!

だから、それはこういう意味だったの。「飛び立つ (take off)」。つまり文字どおり「取り外せ (take off)」。でもね、ココにとってはこういう意味で使っていたの。白衣を「脱げ (take off)」

最後がちょっと意味が分かりにくいのですが、英語で「取る (take)」と「外す (off)」を組み合わせると、「取り外す」や「脱ぐ」という意味の他に、「飛び立つ」という意味の慣用句 (イディオム) になるのです。

英語が母国語の人には違和感のない話なのかもしれませんが…。

これはつまり、ココちゃんは英語を理解するので「take off」には複数の意味があるのを知っていて、英語で「脱げ」と伝えるために自然のゴリラが使う「飛び立つ」のジェスチャーをした、ということですよね?

…個人的にはちょっと信じがたい話…というか、パターソン博士の研究の問題点を凝縮したような話だと思いました…(※7)

※1 両手のひらを上に向けて、横に動かすような動作。
※2 耳たぶをつまむ動作。
※3 こめかみを指差す動作。
※4 人差し指と親指で何かをつまむような形にして、上下に動かす動作。
※5 頭の上で手をかざすようにして、その手を前後に動かす動作。
※6 ※5と同じ動作。
※7 ちなみに、人の手話ではこういうしゃれやとんちが由来の単語は結構あるようです。でもいくらココちゃんでも、ゴリラがしゃれやとんちというのは…。

元動画:
Teaching Koko Sign Language - Discovery Channel


タグ:ココ ゴリラ

ココはゴリラが野生に住んでいることを知っているの?

…という質問に、パターソン博士がディスカバリーチャンネルで答えていました。

『知ってる、知ってるわ。そして他に何を知ってると思う?

たまたま、私がちょっと離れていて部屋にいなくて、ビデオが再生されていたの。そして戻ってくると、ひどくなまなましいブッシュミート (密猟などされた野生動物の肉) についてのドキュメンタリーを、ココが目撃しているのを見たの。

次の日、ココは私たちと一緒に (檻の) 外に出ていて、色々な資料を利用できる状態になっていた。私の持ってきた新聞があって、ココは棚に100個くらい…どのくらいか分からないけどビデオも持っていた。

最初にココがやったのは、新聞を見て、食べ物の欄を見て、そのページを持ち上げた。色つきで、なまなましい肉 ── 「このロースト肉を買おう」みたいな ── そして、ココは言ったの。「ひどい そこ (Shame there)」

そしてココは、自分の所蔵ビデオのところに行ったの。私は「ううん、そうね、ココは話題を変えようとしてるのね」と思ったの。

ココはビデオを見渡して、引っ張り出した。私も実は持ってるの。レックス・ハリソンの「ドリトル先生」よ。

ココはそれを再生してとお願いして、私が再生してみると、ハリソンが最初に歌っていたの。「私はいやいやだけど、心からのベジタリアンだ」。それがなぜかというと、ソーセージを食卓に出すと、ハリソンが育てている豚が悲鳴をあげるからよ。

だから、ハリソンはそれについて言うの。「知ってるよ。それはあなたの家族だ」。そして同時に、うるさいからってチンパンジーを使ってその豚を追い払ってもらってたの。

つまり、彼女は別のことをつなげて、かなり知的な考えを伝えているの。ココがブッシュミートに、どう心を動かされたのかということを。』

…むむむ。最初の「ひどい そこ」は文字どおり肉にされた動物のことを言っているのでしょうが、後半のドリトル先生のエピソードはどういうことなんでしょうか…。ぶっちゃけドリトル先生見たことないので、分かんないです!

とは言うものの、パターソン博士によればココはブッシュミートについて何か言おうとしているはずなので、そこから推測してみると…。

単純に考えると、「豚が悲鳴をあげる = 肉にされる野生動物も悲鳴をあげている」と伝えたかった。ちょっと深読みすると、「知ってるよ」といいつつ豚を追い払っていることから、人が口だけで真摯にこの問題に取り組んでいないことを伝えたかった。そしてまさかとは思いますが、ココは「単にドリトル先生が見たかっただけ」

ううん、どうなんでしょうね…。ココの真意が分かった方は、ぜひ教えてください!
タグ:ココ ゴリラ
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